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第八十一話 魔導剣士ロイ、懲りる

last update publish date: 2026-08-27 17:38:11

「大司教様に副大司教様か。緊張するな」

「ロイさん。オルナウ様はすべての信徒のもとに慈悲深いのです。なにも緊張することなどありませんわ」

 朝早く、フランの先導で教会に向かっていると、振り返っていい笑顔で言う。

 いや、俺信徒じゃないから心配なんだけど。アンデッドや異教徒に対する彼女の狂態は、今でも鮮明に思い出せる。モーニングスターで殴打されたり、聖王曙光輪キング・ヘイローですり潰されたりしたくねえよ。

 まあ、自分で会いに行くって言っといて、今更だけどさ。

 見えて来ましたよ、大教会が。ドキドキしますねえ、色んな意味で。

「ただいまですわーっ!」

 フランが大扉を開けて中に呼びかけると、掃除中の信徒たちがこっちを向く。

 そして、ずだだだだと走り寄ってくる、ヒゲでマッチョのおっさんが!

「フラン!」

「お父様!」

 二人で腕をクロス!

「アンデッドと邪教徒は!」

「必滅あるのみ!」

「オルナウの光は!」

「正義の陽光!」

 高らかに笑い合う二人。ぽかーんと、置いてきぼり状態。

「ええと、ロイ・ホーネットと申します。その、大司教様でしょうか?」

「いかにも! ラドネスブルグ教区
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    「大司教様に副大司教様か。緊張するな」「ロイさん。オルナウ様はすべての信徒のもとに慈悲深いのです。なにも緊張することなどありませんわ」 朝早く、フランの先導で教会に向かっていると、振り返っていい笑顔で言う。 いや、俺信徒じゃないから心配なんだけど。アンデッドや異教徒に対する彼女の狂態は、今でも鮮明に思い出せる。モーニングスターで殴打されたり、聖王曙光輪ですり潰されたりしたくねえよ。 まあ、自分で会いに行くって言っといて、今更だけどさ。 見えて来ましたよ、大教会が。ドキドキしますねえ、色んな意味で。「ただいまですわーっ!」 フランが大扉を開けて中に呼びかけると、掃除中の信徒たちがこっちを向く。 そして、ずだだだだと走り寄ってくる、ヒゲでマッチョのおっさんが!「フラン!」「お父様!」 二人で腕をクロス!「アンデッドと邪教徒は!」「必滅あるのみ!」「オルナウの光は!」「正義の陽光!」 高らかに笑い合う二人。ぽかーんと、置いてきぼり状態。「ええと、ロイ・ホーネットと申します。その、大司教様でしょうか?」「いかにも! ラドネスブルグ教区を取り仕切っている、ハルベルト・セルティスだ! 娘が世話になってるようだね、はっはっはっ!」 なんつーか、ゴーカイな人だな……。「あなたったら、相変わらずねえ」 うお! びっくりした! 気配を消して謎の女性が!「副大司教のサリッサ・セルティスです」 なんというか、こちらはまともそうで良かった。「ところでロイさん。ぜひオルナウ教に入信しませんか? 今ならなんと、ホーリーアイテムを無料進呈中です。喜捨として……」「あー、いえ。間に合ってます」 猛烈な営業トーク! 前言撤回、まともじゃなかった!「はっはっはっ! 遠慮することないではないか! 入信したまえ!」 ハルベルトさんに、肩をバンバン叩かれる。やっぱ、こなきゃよかったかな……。「ところで君、いままでアンデッドをずいぶん倒したそうだね?」「はあ、まあ」「いいぞ! 見込みがある! やはり入信するしかないな!」 豪快に笑いながら、肩をバンバン叩いてくる。回れ右していい?「お父様、お母様。お茶ぐらい、お出ししませんと」「それもそうだな! 用意しよう!」 のっしのっし&しずしずと去って行く。うう……逃げたい! 今

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